国民の10人に1人がコンタクトレンズを装用しているといわれる中、ずさんな手入れなどによって感染症を引き起こすトラブルが後を絶たない。感染症の対処法には早期診断、早期治療が大切だ。しかし、眼科医の処方なしにネットや通販でも入手できるため、利用者の意識は低下。メーカー各社はレンズケア商品の一部に「こすり洗い」を記すマークを付けるなど眼障害の予防に努めている。(日出間和貴)
≪微生物の温床≫
最近、眼科医を中心に指摘されている「アカントアメーバ角膜感染症」。充血や視力障害、さらには失明といった深刻な事態を引き起こす感染症だ。アカントアメーバは、汚れた淡水や土中、室内のほこりにも存在する微生物。レンズに付着して目に入り、角膜のキズに侵入して感染する。
業界関係者は「微生物の繁殖にとって湿気の多い環境は好都合。しかし、多くの人がコンタクトレンズの消毒を洗面所周りで行っているため、どうしても衛生状態がおろそかになりやすい。レンズ用品を置いてある場所が微生物の温床になりかねない」と指摘する。
コンタクトレンズの使用動向も影響している。コスト意識から、1日使い捨てから2週間、1カ月タイプにシフトする傾向が強まっていることもあり、レンズケアに対して細心の注意が必要だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100423-00000070-san-soci
