「黄砂アレルギーになったよ」「?」。久しぶりに会った知人が切り出した。知人によると、血圧が高く薬を常用しており、普段は、そのおかげでほとんど自覚症状はなかった。ところが4月になって頭が重い状態が続いたため、病院で検査してもらったところ、下されたのが「黄砂アレルギー」という診断だった。医者はこの診断を受ける人が最近増えていると続けたという。それだけ黄砂が増えているということなのか。
黄砂は珍しい現象ではない。中国奥地のゴビ砂漠や黄土高原の土砂が春の低気圧に巻き上げられ、偏西風に乗って韓国や日本にやってくる。春霞(がすみ)も黄砂だといわれ、一般的には春の自然現象として知られている。中学生のころ、3学期の期末試験(考査)と黄砂をひっかけて「考査(黄砂)、考査(黄砂)で夜も眠れず」という川柳を作ったことがある。確かに黄砂は春にやってきていた。それが最近では春だけのものではなくなっている。日本では昨年10月と12月に黄砂が観測された。
黄砂が増えている原因については、過度の放牧や耕作によって土地の荒廃が進んだことや、地球温暖化による砂漠化や乾燥化など、諸説が考えられるというが、問題は、単に土砂が舞い、時には空を覆うことにとどまらないことだ。
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