かかりつけ歯科医を持つ人が健康を維持?08年回顧と09年の展望(2)
日本歯科医師会・大久保満男会長
■「食べること、話すことは、人間の基本」
-歯科医療が厳しさを増していると指摘されています。実態をどうとらえていますか。
医療を語る時に大事なのは、日本は「国民皆保険制度」で、医療が基本的に国の政策で行われていることです。国が医療費抑制策で医療費をコントロールしようとすれば、ある意味で簡単です。そういう中、歯科医療費はここ十数年来、総額2兆5000億円とほとんど伸びていません。
一番大きな理由は、高齢者の歯科医療です。高齢になると病気にかかることも多く、医療費は伸びます。しかし、高齢者の歯科医療費が伸びていません。医療費に対する国民の負担率が前よりも高くなっていますから、例えば、一度、義歯(入れ歯)を入れると、義歯の具合が悪くなっても「我慢しよう」と受診されない方もおられます。
もう一つは、近年、疾病構造が大きく変化し、子どもの虫歯が急激に減ってきています。日本の歯科医療は虫歯の治療を中心に動いてきましたから、若年者の虫歯が減り、若年者の歯科医療費も伸びていません。
歯科医師会は、虫歯の予防に熱心に取り組んできました。「経営面では患者が減って厳しいのではないか」との指摘もありますが、「この技術を提供すれば、虫歯が減るから国民に伝えない」としたら、医者ではありません。病気を防ぐテクニックを持つなら、国民に伝えるのが医師の義務です。
ただ、歯科医の努力で虫歯が減り、虫歯が減れば、歯科医療費が減る。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090105-00000002-cbn-soci
