医療クライシス:北海道緊急事態/2 未熟児救う高度治療 /北海道
◇NICU増えても医師不足
◇都市部にも「落とし穴」
小さな命が懸命に生きようとしていた。
1月下旬、札幌市中央区の市立札幌病院9階にある新生児集中治療室(NICU)を特別に見せてもらった。体温や脈拍をチェックするモニターがずらりと並び、プラスチックのふたに覆われた九つの保育器は、鼻や口に細い管を入れられた小さな赤ちゃんたちで満床状態。元気な泣き声は聞こえず、室内は静寂に包まれていた。
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07年11月15日夜、札幌市北区の女性宅で生まれた未熟児の受け入れ要請があったときも満床だった。同病院には、NICUでの治療が一段落した赤ちゃん用の回復期病床(GCU)が32床あり、比較的状態の落ち着いた子をGCUに移すことも考えられたが、当日は1人しかいない新生児科の当直医が治療で手が離せなかったため受け入れを断ったという。
この未熟児はほかの6病院でも受け入れを断られ、119番通報から約1時間半後、同市手稲区の病院に搬送されたときには心肺停止状態で、後日、死亡した。札幌ほど新生児の治療体制が整っていない地域では、NICUが満床でもGCUをやり繰りするなど無理をしてでも受け入れているのが実情。市立札幌病院新生児科の服部司部長は「(札幌市内には)他にも高度な医療を行う病院が複数あるという状況が落とし穴だった」と救急・病院間の連携のまずさを認める。
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同市ではその後、市産婦人科医会が産科救急の輪番制から撤退する事態となったため、市夜間急病センターに助産師2人を配置し、救急搬送可能な病院の情報を集約して救急隊と連携する新システムを08年10月から導入。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090214-00000003-mailo-hok
